【熱くなる地球】
地球温暖化っていう言葉を聞いたことがあるかな?石油などの地下資源をどんどん使った結果、空気中のCO2(二酸化炭素)が増え(図1)、地球が暖かくなっているんだ。CO2など温暖化ガスと呼ばれるものは地球から熱が逃げないようにする働きがある。その結果これまでの100年間で一年の平均気温が0.3℃〜0.6℃上がったと言われていて、さらにこれからの100年で2℃上がるだろうと予測されているんだ。あまり大したことがないような気がするかもしれないけど、実はこれは大変なことなんだよ。一番かわいそうなのは太平洋に浮かぶ水面すれすれの島国だ。地球が熱くなると南極や北極の氷が溶けて海水が増える。すると海面が高くなるから、すれすれの島国は海の中に沈んでしまうんだ。でも大変なのは遠くの国だけじゃない。僕らが住んでる日本だって海沿いのところは災害を受けやすくなるし、これまでと天気(気象)が変わって生活しにくくなったり、雪が減るため水不足になりやすくなると言われてるんだ。もっとこわいのは食べ物や病気のこと。お米をつくる稲は気温があまり高くなるとできなくなるし、畑の雑草や害虫が増えて野菜もつくるのが大変になってしまう。また、日本にはなかったようなマラリアなどの病気も気温が高くなることで発生する可能性も出てくるんだ。しかもこうなってしまったらその後CO2が減ったとしても、もう元の環境には戻らないんだよ。
図1 二酸化炭素濃度の増加
【どうすればいいの?】
じゃあどうやってCO2を減らせるのか、考えてみよう。地球上のCO2の循環(図2)を見てみると、森林がかなりCO2を吸収していることが分かると思う。そして人間が木を伐採したり(+1〜2)、家や工場で石油などを使ったり(+6)することがCO2を増やしてしまう原因だということも。この二つの原因から考えると、森を増やして木を伐採せず、石油を使わなければCO2は増えないことになるよね?実際に今、世界のあちこちでCO2を吸収するための森づくりがさかんに進められているし、森林が最も急速になくなってきているインドネシアなどの熱帯地域では、不必要な木の伐採もできるだけしないよう、また、伐採した後はちゃんと植林するように呼びかけられている(あまり守られていないのが問題だけど)。そして石油など地下から取り出すエネルギーもできるだけ使わなくていいように、機械の性能を良くしたり、みんなの家庭でも電気を節約したりしているはずだ。
図2 地球上の炭素循環 <単位:Gt=10億t(炭素換算)>
【石油以外のエネルギー=炭】

でもエネルギーって石油だけじゃない。そう、炭だってりっぱなエネルギーなんだ。もちろん炭だけじゃなくて、その原料の木や竹(バイオマスエネルギーという)、それから水の流れ(水力エネルギー)や風(風力エネルギー)、太陽光・太陽熱なんかも石油の代わりに使えるエネルギーだけど、いろんな用途で使える魅力から言うと炭がおすすめなんだな。じゃあ今使ってる石油を全部炭に変えられるか、というと残念ながらそうはいかないのも事実だ。そもそも今の僕らはエネルギーを大量に使う生活になれてしまっているから、炭だけじゃまかないきれない。だから暖房や料理など炭でできることはできるだけ炭でやって、電気や石油などのエネルギーはできるだけ節約する、というのがCO2を減らす方法になるんだ。
【炭をやいて森の手入れをしよう!】

でも、ここまで聞いてきて一つだけひっかかることがあると思う。それは、炭をつくるためには木を伐採しなきゃいけないということだろう。木を伐採することは前に書いたCO2を増やす二つの原因のうちの一つだからね。そしてその炭もエネルギーとして使うということになると、CO2を出すんじゃないか、そう思う人も多いだろう。
実はその通りなんだ。炭も燃やせばCO2が出る。だけど、大事なのはここからだ。
炭を燃やして出たCO2は空気中にあったものだよね?それに比べて石油を燃やして出たCO2は空気中じゃなくて地下にあったものだ。空気中のCO2を増やさないためには地下からできるだけCO2のもととなるものを持ってこなければいいわけだ。つまり図2の真ん中の↑を減らすということ。左の陸の循環と右の海の循環だけならCO2は減ってるんだからね。伐採したところはもう一度植林したり、切り株から出てくる芽を伸ばしたりして、炭を燃やした分のCO2を吸収させる、というようにすれば温暖化は防げることになる。だからもっとみんな炭をやいてどんどん使おう!伐採した後の森の手入れもちゃんとやろう!そして温暖化を防ごう!と呼びかけたいんだ。