どの木が炭になって、どの木がならないのか知ってる?実はすべての木(竹)は炭になるんだ。もっと言うと木に限らず植物なら何でも炭になるし、動物だって熱を加え続ければ炭素だけが残る(ちょっとカゲキだったかな?)。科学的に言えば、炭素を含んでいるものはすべて炭になるわけだ。とまあ、そういうカガクの話はおいといて・・・実際に炭をやいてみて、炭になりにくい木、炭にやいても使い勝手の悪い木というのはあるんだ。それから炭にやきにくくてもちゃんとした使い道があるっていう木もね。ここではみんなが炭やきを始める前に、どんな木を使ってやいたらいいのか、ちょっと調べてみよう。
【最高の燃料炭になる木】
 まず、昔から燃料用の炭の材料として使われてきたものを見てみよう。下にあげるのはその中でも特に良い燃料炭になる木だ。これらの木はほとんど薪としてそのまま燃やしても火力があって、重宝する木なんだ。
コナラ ミズナラ クヌギ シラカシ アカガシ イチイガシ ウバメガシ ケヤキ

【まあまあの燃料炭になる木】
まず、昔から燃料用の炭の材料として使われてきたものを見てみよう。下にあげるのはその中でも特に良い燃料炭になる木だ。これらの木はほとんど薪としてそのまま燃やしても火力があって、重宝する木なんだ。
ブナ ナラガシワ カエデ マテバシイ ツバキ サザンカ トネリコ ヤマモモ
リョウブ ヤチダモ ハンノキ ヒサカキ トチノキ エノキ シイ ヤマザクラ

それから、あまり炭にやきたくない木というのもある。下にあげる木はかぶれてしまうので注意しよう。
ヌルデ、ウルシ、その他

みんなも知ってるように燃料以外でもいろんな用途で炭は使われてきた。では燃料以外の炭の原料木を見てみよう。
金属・漆器の研磨用 アブラギリ ホオノキ ヒメシャラ チシャノキ サルスベリ 
アセビ ツバキ
製鉄用 アカマツ
鍛冶用 クリ
火種確保用 フジノキ、ナス科植物の茎
火薬製造用 クロウメモドキ、ハンノキ
デッサン用 ヤナギ ハンノキ ミズキ クワ ホオノキ 
シナノキ トチノキ ウコギ クリ カバノキ
これらは必ずしも炭にやきやすいというものじゃないけど、それぞれの用途に適した種類なんだ。

それから最近ではよく山に植えられている、スギやヒノキ、カラマツの間伐材なんかも炭にやいてるんだよ。スギやカラマツの炭は軽くてすぐに燃え終わっちゃうけど、逆に言えば火がつきやすいってこと。また、柔らくて壊れやすいから、土を良くするのにも適してるんだよ。同じ針葉樹でもヒノキの炭は結構硬くてなかなか燃え尽きない。それに、燃えた後の灰が真っ白できれいなんだ。みんなも知ってるように木だけじゃなくて、竹も最近は炭にやいて水をおいしくするのに使うようになった。竹の種類ではモウソウチクが多くやかれているようだ。また、果樹園の枝をせん定してそれを炭にやいて畑に入れたり、固めて炭団(たどん=炭の団子)にして燃料として使ったりするお百姓さんもいるんだよ。

最後に炭をやく時期も大事だということを覚えておこう。燃料用にかたくしまった炭をやこうとすれば10月から3月までに木をきってやいた方がいいんだ。なぜだかわかるかな?この時期は木が休んでいて、あまり水を含んでいないからなんだ。水分が多いと炭にする前の乾燥の時に割れができやすいし、皮もはがれやすくなるんだ。おまけに切り株も腐りやすくなる。だから昔の人は「秋のお彼岸から春のお彼岸まで」炭をやくのがいいと言い伝えてきたんだ。炭やきさんは夏の間田んぼや畑をやってることも多いから、夏は農業、冬は炭やき、というように仕事を分けて暮らしていたんだね。でもこれはプロの話。もちろんその方がいい炭ができるんだけど、僕らはあまり気にすることはない。まず森に入って木をきってみることからすべてが始まるんだから。
リンク: 子ども樹木博士 (社)全国森林レクリエーション協会