「日本国中どこでも炭はやかれてるんだよ。ここではその一部を写真とともに紹介しよう。
もし、「自分たちの近くでも炭やきをしてるよ」という情報があったら、どんどん炭やき掲示板に書き込んでね。」



【岩手県山形村】
日本で一番たくさん炭をやいている県はどこか知ってる?そう、岩手県だ。「岩手切炭」と書かれた茶色の紙に入ってるのがよくお店で売ってるよね?ここは昔から炭やきがさかんなところで、炭窯も大きいのが多いんだ。東京など関東に送られる炭が多いから、途中でこわれないようにとってもかたくやいてるんだよ。日本の黒炭(窯を完全に閉めて消火してつくる炭)の横綱だ。
8基並んだ大型炭やき窯
【谷地林業の大型集合窯】
 岩手県は、大正元年に県別製炭量で一位の座を獲得し、現在も県別製炭量は一位の木炭県である。古くは、平泉文化の12世紀には、すでに甲冑などの金属精錬用として木炭が焼かれていたという歴史を持つ。南部鉄も炭なくしては産まれなかったのである。明治時代の鉄道開通により、東京方面への出荷が一気に増加し、木炭県として花開いた。
 現在、一部で白炭も焼かれているものの、多くの地域で焼かれているのは楢の黒炭である。岩手大量窯と呼ばれる大型の土窯で大量生産をおこなうのが特徴で、なかでも、県北部の山形村・大野村・九戸村・軽米町・葛巻町・久慈市は地域をあげて「日本一の炭づくりの里」事業を押し進めている。
 写真の山形村の谷地林業は創業80年以上の歴史を誇る製炭会社である。ここでは岩手大量窯を扇形に8基並べ、年間操業をしている。一番大きな窯の出炭量は一回で2トンにもなる。同時に木酢液なども採取している。このように、何基かの窯を並べて製炭をしている風景もこの地域ではよく見受けられる。