「日本国中どこでも炭はやかれてるんだよ。ここではその一部を写真とともに紹介しよう。
もし、「自分たちの近くでも炭やきをしてるよ」という情報があったら、どんどん炭やき掲示板に書き込んでね。」



【山形県飯豊(いいで)町】
山形県は備長炭と同じ白炭(炭やきの最後に炭材を窯から出して、灰をかけてつくる炭。ふつうの黒炭よりもかたくて燃えている時間が長い)をやいているところだ。お米を作ったり蜂を飼ったりしながら、寒い冬の間だけ炭をやくんだ。季節に合った仕事をしてるんだね。
土屋さん親子の窯。
左手前がやきあがった白炭
白炭の窯出し。
紫の炎が窯から吹き出てくる
【土屋清蔵さん・光栄さん親子の窯】
 山形県は、東北の日本海側に位置し、白炭製炭が盛んな土地柄である。飯豊町は新潟県や福島県にも近い山形県南部の町だが、山形県では最も出炭量が多いところ。なかでも萩生地区には山の際に沿っていくつもの炭焼き窯を見ることができる。
 土屋清蔵さん光栄さん親子の窯もその一角にある。土屋さん親子が炭を焼くのは冬の間である。春から秋にかけては稲作や養蜂に精を出している。そして、積雪がはじまるまでの間に、炭材となるナラなどを伐採搬出して、窯の脇に運び、冬に備えるのである。
 窯は、山の斜面を掘り込むように作られた伝統的なスタイルを堅持した窯二基で、それぞれ10〜12俵(150〜180キロ)ほどの白炭を焼くことができる石窯である。炭焼き小屋は窯と窯庭を完全に覆い、高く大きな屋根を持つ。なかなか豪放な作りである。なお、居小屋として中古のマイクロバスを窯の横につけているが、荻生では他の炭焼きさんも、中古バスを転用した居小屋を持っている。